入門ガイド

YouTubeキーワード選定の入門
— 需要と競合の2軸で考える

チャンネルを伸ばすための題材選びは、「需要があるか」と「大手に独占されていないか」の2軸を同時に見ることが出発点になります。このガイドでは、その考え方の基本を解説します。

1. 2軸で考える — 需要と競合

キーワードを検討するとき、どちらか一方だけを見ていると判断を誤りやすくなります。

需要軸

そのキーワードで検索している人がどれだけいるか、また既存動画がどれだけ再生されているかを示します。需要が低いキーワードは、動画を作っても視聴者の母数が少なくなりやすい傾向があります。

競合軸

上位に表示されているチャンネルの規模感を示します。大きなチャンネルばかりが上位を占めている場合、小規模チャンネルが露出を得るのは難しくなりやすい傾向があります。

2軸を組み合わせると、以下の4パターンに分類できます。

需要: 高 × 競合: 弱

参入の余地がある状態。小規模チャンネルにとって一般に狙い目とされるゾーン。

需要: 高 × 競合: 強

需要はあるが大手が上位を固めている。差別化できる切り口なしには埋もれやすい。

需要: 低 × 競合: 弱

参入自体は容易だが視聴者の絶対数が少ない。ニッチ戦略として意図的に選ぶ場合を除き慎重に。

需要: 低 × 競合: 強

需要も少なく競合も強い。小規模チャンネルにとっては難易度が高くなりやすい。

※ この分類はあくまで傾向を整理するためのフレームワークです。実際の結果はコンテンツの質・タイトル・サムネイル等に大きく依存し、上記の通りになるとは限りません。

2. 需要は「中央値」で見る理由

あるキーワードの需要を測るとき、上位動画の再生数の「平均値」を使うと実態からずれることがあります。

平均値の落とし穴

たとえば上位10本の再生数が「50万、3万、2万、2万、1万、1万、1万、1万、1万、1万」だった場合、平均値は約6.3万ですが、実際には10本中8本が1〜2万に集中しており、中央値は1万です。

1〜2本の突出した動画が平均を大きく引き上げてしまい、「このキーワードは稼げる」という誤解につながりやすくなります。

中央値が実態に近い理由

中央値(ソートした際の真ん中の値)は外れ値の影響を受けにくいため、「普通の動画がどのくらい再生されているか」を把握するのに向いています。

中央値が高ければ「そのキーワード全体に継続的な需要がある」、低ければ「一部の動画が突出しているだけ」と判断の参考になります。


3. 登録者規模で競合の強さを測る

競合の強さを測る指標の一つとして、上位動画を投稿しているチャンネルの登録者数があります。

小規模チャンネルが上位にいるかどうか

一般に、登録者が少ないチャンネルが上位の検索結果に食い込んでいるキーワードは、まだ大手に独占されていない状態とみなせる傾向があります。逆に、登録者の多い大きなチャンネルだけが上位を占めている場合は、新規参入で露出を得るのが難しくなりやすいです。

ツベリサーチでは登録者1万人未満を「小規模チャンネル」の目安として扱い、上位動画のうちそうしたチャンネルがどれだけ含まれているかを「競合の弱さ」スコアに反映しています。

※ 登録者数はあくまで参考指標のひとつです。登録者が少なくても質の高いコンテンツを継続しているチャンネルが上位にいることもあり、単純な強弱の判断材料にはなりません。

規模の目安(参考)

チャンネルの規模感を把握するための目安として、以下のような区分が議論されることがあります。ただし業種・ジャンルによって傾向は異なります。

〜1万人 小規模。コンテンツの方向性を探している段階のチャンネルが多い傾向。
1〜10万人 中規模。一定の認知があり、特定ジャンルで存在感を持つ場合が多い。
10万人〜 大規模。ブランド力・継続投稿量ともに高く、同じキーワードで競争するのは難易度が高まりやすい。

4. 実際に分析するには

上述の考え方を一つひとつ手動で調べるには、多くの時間がかかります。ツベリサーチでは、需要・競合の弱さ・鮮度の3シグナルを自動で算出し、参入チャンスをスコアで可視化しています。

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